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Channel: カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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ガンマⅡ

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カスカⅡの次は、なんとガンマⅡです。
面倒カメラを連チャンでやっつけてしまいます。


イメージ 1



上カバーを開けて距離計を外すと、
中身はギアがたくさんあってドキドキします。
メカ好きにとってはたまらない光景でしょう。
右端はスローガバナーです。

イメージ 6



シャッターは、2枚の金属板が横に走ります。
板の上にはラックギアがあり、本体のギアで回します。
前面の左右にある出っ張りは、
板の端が少し飛び出してしまう避けです。

イメージ 2



この板が本体にある溝の間に挟まって走ります。
しかし溝には埃や汚れが溜まりやすいので、
野外で使う物として、この構造はどうなのでしょう。
オーバーホールも、この溝の清掃から始めます。

イメージ 3

飛び出しているのは距離計のコロとアームですが、
なぜ戻しバネがこんなにたくさん巻いてあるのでしょうね?


金属板の上下2ヶ所には、
溝を走る時に抵抗が少なくなるように、
とても小さな滑車が付いています。
うっかり落とすと見付けるのが大変です。

イメージ 4



このシャッター板を取り出すためには前板を外すのですが、
普通、前板は前からネジで止められています。
しかしこのカメラは、前板の裏側に突起があり、
そこを本体の上下からイモネジで止めるようになっています。
なぜこんな構造にしたのか疑問です。

イメージ 5



距離計の画像を撮り忘れていましたが、
このカメラもカスカと同じく距離計調整が酷く面倒です。
やはり反射プリズムを直接左右上下に動かして合わせる仕組みで、
また距離計合わせに時間が掛かりました。
しかも上カバーを外さないと調整が出来ないので、
もし狂ったらまた面倒な作業をしなければなりません。
お持ちの方や、購入を考えている方は、
ショックを与えないように気をつけて下さいね。


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