一眼レフが普及する前、
レンジファインダーカメラで接写をするのは大変でした。
いろいろなカメラで接写アクセサリーが発売されていましたが、
中級機の場合はレンズの先端に接写レンズを取り付ける物でした。
しかしライカの場合は、
レンズ性能はそのままで接写できるアクセサリーがありました。
標準レンズより繰り出し量が多いヘリコイドに
距離計補正レンズが付いたものです。
これに沈胴レンズを沈胴させて取り付けます。
こうすると45cmまで寄れるようになります。
SUMKYに沈胴ズミクロンを付けた状態
エルマー用やズミクロン用がありましたが、
ズミクロンが固定鏡筒になって使えなくなった後には、
このシステムが最初から付いてているDRレンジズミクロンが発売され、
SUMYKはいらなくなりました。
それにしても当時の接写は大変でしたね。
当時はもうエギザクタ等の一眼レフもあったのですが、
ここまでコストを掛けてまでもライカで接写したかったのですね。
ちなみに、
補正レンズの中が曇ったりカビが生えたりすると、
分解するのは非常に面倒です。
お持ちの方は保存にお気を付け下さい。
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