ある程度の年齢の方々は、
昔、切手ブームがあったのを経験していると思います。
私の場合は、小学生高学年頃から中学生時代にかけてブームがありました。
皆、記念切手を買うのに郵便局が開く前から並んで買ったりしました。
私は子供の頃から何でも凝り性だったので、
切手収集も、当時あった「スタンプマガジン」という雑誌に影響され、
「記念切手をシート買いするより切手の種類を増やしなさい」
「ストックブックに入れっぱなしにせずチャンとアルバムに整理しなさい」
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という事だったので、
中学生の汚い字でこんな感じでやっていました。
懐かしの「切手趣味週間」シリーズです。
さすがに中学生では「月に雁」と「見返り美人」は買えませんでした。
しかし、凝り性の私はこれだけでは済みませんでした。
記念切手を集めていても、結局小遣いの多い友達の方が枚数が増える。
お金があれば高い切手も買えるし、そういうのはつまらない。
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で、私が好きになったジャンルが古い普通切手。
「菊切手」とは、明治時代の切手です。
ちなみに「目打」とは切手の外周の切り取り線。
「12」とは、1cmにいくつ目打の穴があるかです。
当時は印刷や裁断機械が一定していなかったので、
同じ切手でも機械によって違ったりしていました。
新宿に「郵趣会館」というところがあって、
その地下にはマニアックな切手の店が並んでいました。
こういう切手を買うマニアは大抵「お爺さん」なのですが、
そんな中に中学生の私が混じって目打ゲージを手に、
「おお、この菊切手は消印が丸二型だ」とか言って買ってたんですね。
結局、中学時代はその後「鉄道」の方に趣味が走り、
切手は放置されることとなります。
しかし「鉄道」も当時の中学生は皆「ブルートレイン」とか特急を追いかけていたのに、
私は一人古い「銚子電鉄」なんて行ってたので、やはり変わった少年だったようです。
子供の頃から何でこうアナクロ趣味だったのでしょうね??
先日、新聞折り込み広告に、
「貴金属・時計・カメラ 何でも買い取ります」という広告が入っていました。
こういう広告は良く見掛けるのですが、
その中に「切手・コイン買い取り」という欄があって、
そこには「切手は今、収集家が減り、どんどん値下がりしています」
「売るなら今です!」なんて書いてありました。
もう、切手ブームなんて来ないのでしょうか?
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