1950年代に全盛を誇ったローライフレックスも、
ハッセルブラッド等のレンズ交換式カメラが出てくると、
レンズ交換が出来ないデメリットが気になるようになりました。
そこでローライが発売したのが、
135mmの望遠レンズが付いたテレ・ローライと、
55mmの広角レンズの付いたワイド・ローライでした。
テレ・ローライ
テレ・ローライは中望遠なので、
主にスタジオ撮影用として発売されました。
しかしボディー自体は、
普通のローライフレックスがベースなので、
強度的には弱いところがあります。
こうやって見ると、
チョッと心配になりますよね。
レンズの外周を前板で囲み、
衝撃を分散するようには出来ていますが、
レンズが長いこともあり、
ぶつけるとシャッターが歪んでしまう事もあります。
テレ・ローライで一番見掛ける問題は、
レンズをぶつけた衝撃で起こるバル切れです。
ハッセルと違いシャッターを切る瞬間が見えるので、
以前は二眼レフも良く使われていたようですが、
当時スタジオで使用していたプロ達も、
きっとこのカメラには気を使ったことでしょう。
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