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Channel: カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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PENTAX デジタル一眼の憂鬱

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私は、鉄道写真をペンタックスK5で撮っています。
しかし、
メイン機材をペンタックスから変更しようと考えています。
(今回は長文なので覚悟して下さい)
 
 
なぜかと言うと、
まず、レンズの話です。
 
最初に買ったデジタル一眼レフは、
ペンタックスK100Dでした。
その時にキットレンズとして付いてきたのは、
「18-55mm/f3.5-5.6 」というものでした。
このレンズは性能が悪く、
f8まで絞っても周辺の解像度が上がりませんでした。
以前書いたように、
鉄道写真では端を使う事が多いので困りましたが、
まあ、レンズキットに付くようなレンズはこんな物か、
と思ってレンズを買い換えることにしました。
 
次に買ったのは、
SIGMAの「17-70mm/f2.8-4」というレンズでした。
このレンズに関しては以前ブログにも書いたのですが、
レンズに偏芯があり右端がボケボケでした。
 
購入直後にこの偏芯を知らずに撮った小湊鉄道の写真が、
ホビダスのカレンダーに選ばれてしまい、
出版社から「ノートリミングで送って下さい」
と言われた時には焦りました。
なにせボケた右端をトリミングして投稿していたからです。
事情を話して、
カレンダーもトリミングをして採用され、ホッとしました。
 
怒り心頭でSIGMAに持ち込むと、
何と作例も見ずに異常なしと言われました。
その後の嫌なやり取りはブログに書いたとおりです。
結局交換となったのですが、
そのレンズもあまり良くなくて売ってしまいました。
 
次に購入したのは、
ペンタックスの「17-70mm/f4」でした。
このレンズは買ってすぐにテスト撮影をしたのですが、
開放では全体的に甘いものの、
1段絞れば周辺まで問題なく良いレンズだと思いました。
これでたくさんの写真を撮ってきたのですが、
たまになぜか右側がボケることがありました。
 
 
下の写真は、
SLが来る前に撮った電車の写真です。
 
イメージ 1
 
 
左右端共にバックの景色までピントが来ています。
 
イメージ 3
 
イメージ 2
 
 
 
ところが同じ設定のまま待って、
数十分後に来たSLを撮ると・・・
 
イメージ 4
 
 
左側はバックまでピントが来ていますが、
 
イメージ 5
 
 
なぜか右側はボケてしまいました。
 
イメージ 6
 
 
しかしこの症状が出る事は滅多に無く、
再現性がないと修理にも出しづらくそのまま使っていました。
ところが昨年、突然AFが動かなくなりました。
修理に出すとAFモーター故障ということで、
修理代1万円でモーター交換となりました。
 
しかし最近になり、
どの写真も絞りを開けると右側がボケるようになりました。
 
これはベランダから撮った画像です。
ピントは後ろのビルに合わせてあります。
 
イメージ 12
 
 
拡大して見てみると、
左側はチャンと奥のビルにピントが合っています。
 
イメージ 13
 
 
ところが、
右側は手前の物干し竿に合ってしまっています。
 
イメージ 14
 
 
それほど長年使ったレンズではないし、
ぶつけたり落としたりもしていません。
使っているうちに偏芯が出る事ってあるのでしょうか?
 
 
そこで再びペンタックスに修理に出したら、
修理後の明細書には、
レンズ調整の他に「AFモーター交換」と書いてあるのです。
1年前に交換したばかりです。
しかも完全には偏芯が直ってはいませんでした。
 
下はこの前ブログに載せた貨物列車の写真ですが、
最初はLUMIX-G5で撮りました。
 
イメージ 7
 
 
右端の先頭部をアップにしてもシャープです。
 
イメージ 17
 
 
ところが別の日にペンタックスK5を持って行き、
同じ列車を「17-70mm/f4」で撮ったら、
正面右側が少しボケているのです。
 
イメージ 8
 
シャッター速度は同じでブレではありません。
左側のドア等はシャープなので、
やはり画面右端に行くと少しボケてしまうのです。
せっかくの試作機のナンバーが台無しでした。
 
 
いい加減、このレンズには嫌気が差したので、
今度はタムロンの「28-70mm/f2.8」を買いました。
このレンズはフルサイズも使えるので、
APS-cサイズで使えば周辺までシャープだと思ったからです。
 
テスト撮影では、
開放ではさすがに少し甘い(特に広角側)ですが、
少し絞れば問題がありませんでした。
 
そこで、このレンズを持出して撮った最初の写真がこれです。
 
イメージ 9
 
これは28mmで撮ったのですが、
どうも露出がオーバー気味です。
空の部分も多く白い被写体も多いので、
AEで撮ると少しアンダー気味になるくらいのはずです。
 
 
そこでマンションから同じ絞りで焦点距離を変えて撮ってみると・・・
 
28mm
 
イメージ 10
 
 
50mm
 
イメージ 11
 
 
明らかに28mmでは露出がオーバーです。
 
そこで今度はタムロンへ修理に出したのですが、
「こちらのテストでは異常は認められません」とのこと。
ただタムロンの対応は大変丁寧なもので、
タムロンのK5で撮ったテスト結果も見せてくれました。
 
そうなると私のK5がおかしいのか??
でも、ペンタックスのレンズで撮ると異常はありません。
今のところ原因がつかめず、
一応私のK5をタムロンに送ることになりました。
 
何だかもう、
ずっとまともに使えるレンズに出会えません。
これでカメラの方にも異常があるとなると、
チョッと嫌になってきます。
 
 
 
また、最近LUMIX-G5をサブで使うようになってから、
G5の方が画質が良いのが気になるのです。
G5はマイクロフォーサーズですから、
センサーが小さい分、
K5より高感度の画質が悪いと思っていました。
 
ところが最近、
同じ列車をG5とK5のISO800で撮る機会があったのですが、
拡大すると・・・
 
LUMIX-G5
 
イメージ 15
 
 
PENTAX-K5
 
イメージ 16
 
明らかにK5の方が荒いのです。
レンズの解像度もG5の方が良いですね。
 
また、先日ブルーインパルスを撮っていて、
昨年のG5では追尾したAFが、
K5では迷って撮れないシーンがありました。
AF性能も一世代前のもののようです。
 
今まで比べるカメラが無かったので気になりませんでしたが、
こうやってG5と比べてしまうと気になってきてしまいました。
しかもK5は10万円出して買ったカメラです。
ところがG5は、レンズセットで\39.800でした。
これではちょっと寂しくなります。
 
 
 
ただ、ペンタックスのユーザーは、
ネイチャーフォトの方が多いようなので、
AFの性能もあまり関係が無く、
高感度でも撮らないユーザーには問題無いと思います。
そうすれば、使いやすくて本当に良いカメラなのです。
  
ペンタックスは好きなメーカーなのですが、
どうもこのところ良いカメラが出ません。
istとかD10は良いカメラだったのですが。
K3もフラグシップ機のはずなのですが、
今やフラグシップとは言えないスペックです。
すでに販売価格も7万円台になってしまっています。
 
ボディーにいろいろな色があるとか、
グリップが光るなどというカメラではなく、
もう少し性能面で太刀打ちできる機種が欲しいところです。
ペンタックスはとうとうリコーになってしまったのは残念ですが、
リコーの資本力でどうにかならないものでしょうか?
 
 
 
こんなこともあり、
長年愛用してきたPENTAXをメインから外そうと考えています。
次を何にしようかは、大体決まっています。
あ、Canon7DmarkⅡではないですよ。
レンズまで買ったら30万円越しですからね。
 
 
 
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