お花見や撮り鉄のブログばかり書いていると、
「忙しいとか言って遊んでばかりじゃ?」と思われがちですが、
週に1日くらいは仕事を休ませて下さいね。
で、普段あまり修理を請けていないカメラ店から、
なぜかローライフレックス2.8Fの修理依頼が来ていました。
「急がないからさ。カメラ市まででいいから」
と言われたので請けたのですが、
そう言われれば忙しいからどんどん後回しです。
でも、ローライフレックスが棚に入っていると邪魔なんです。
そこで、そろそろ片付けてしまうことにしました。
依頼は、修理兼オーバーホールなのですが、
修理は、なぜかレリーズボタンが押されたまま戻らないことです。
何か引っ掛かっているのだろうと思って開けて見ると、
なんとレリーズボタンが押すレバーがグニャリと曲がっています。
なぜこうなったかのか追求しないとダメですね。
手でレバーを動かしてみると、確かに引っ掛かりがあります。
引っ掛かったのに無理やり押して曲げてしまったようです。
しかしここを曲げるって、どれだけ力を入れて押したのでしょうか。
こういうレバーを曲げ戻す時には緊張します。
うっかりすると折れてしまうからです。
このレバーは、シャッターユニットの裏側にあるリングを動かし、
そのリングがシャッターを押すようになっています。
ということは、リングに引っ掛かりがあるのですね。
どちらにしろオーバーホールなので、シャッターユニットを外します。
シャッター羽根にも油が付着しているし。
シャッターレリーズリングを外して良く見ると、
内側がガサガサになっています。
どうやら一度間違えて組んでしまい、傷を付けてしまったようです。
シャッターの裏側には、絞りリングやチャージリングがあるので、
入れる位置を間違えやすいのです。
リングの内側を紙ヤスリで綺麗に仕上げておきます。
油が付着したシャッター羽根をクリーニングして組み、
シャッターをオーバーホールして組みあげます。
次は、巻上げ系をオーバーホールし、
反対側のピントノブをグリスアップして出来上がりです。
ローライフレックスの修理は、難しくは無いのですが、
やる個所が多くて時間が掛かりますね。
先日も愚痴りましたが、
このところ、修理をする台数よりも修理を請ける台数の方が多く、
どんどん修理するカメラが溜まる一方です。
チョッと伝票を数えてみても40個くらいありました。
じっくり修理に取り組むためにも、
もう少し余裕が欲しいところです。
請ける台数を減らすには値上げしかない!
そうすれば台数は減っても収入は減らない!
・・・とアドバイスする友人もいますが、
長い付き合いのお店に値上げを言い出すというのは、
なかなか言い難いものです。
誰かカメラ屋さんに、
どこか私の他にも良い修理店を紹介してあげて下さい。
(^^;)
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