先日、99万台の沈胴ズミクロン50mmが来ました。
99万台は珍しいなと思いつつ分解しようとして「あれ?」…
鏡筒の構造が違うのです。
レンズの後郡は、沈胴部の筒の中に入っています。後郡を外すためには、まず沈胴部をロックするバヨネットと沈胴筒より先の部分を分離し、筒の後ろから後郡を取るのですが、今回来た99万台のズミクロンは、筒とバヨネットが一体になっていて外れませんでした。その代わり筒の横には普通のズミクロンには無いイモネジがあり、これを外すと沈胴筒を残して絞りリングより下側がスポッと抜け出てしまいました。
(後郡レンズごと抜けた中身) (バヨネットと一体の筒)
もし99万台の沈胴ズミクロンをお持ちの方は、沈胴部を引き出した状態で筒の外周に小さなイモネジが1本あるかどうか見てみて下さいね。
私は92万台のズミクロンを持っていますが、これは絞りリングの形状が少し違う位で構造は普通の沈胴ズミクロンと同じです。もし製造番号順に作られたとしたら、99万台で一度変更して、すぐにまた元に戻したという事なのでしょうか?後期の沈胴ズミクロンは絞りリングの形状等が違うのですが、構造自体は変わりません。
沈胴ズミクロンも、いろいろあって面白いですね。
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