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Channel: カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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今年の仕事は終了しました。

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本当は昨日で今年の仕事は終りにするはずつもりでしたが、
年内にお客さんに渡したいのが1台残っていたので、
午前中だけ仕事をして今年は終わりにしました。

今年は本当に忙しかった1年でした。
仕事がたくさんあるのは良いことなのでしょうが、
秋以降は少しストレスが溜まってしまいました。
撮り鉄にもあまり行けなかったし、
今年は登山にも行く事が出来ませんでした。
収入は例年より少しは多くなりそうですが、
その分、税金もガッポリ取られるのでしょうね。

という訳で(どういう訳だ?)
今年最後の修理ネタです。


今年はなぜかハッセルブラッドの修理が多かった。
特に今月は500系を立て続けに3台もやったのですが、
その中の1台の故障の症状は、
巻き上げてすぐにシャッターを切ろうとすると、
レリーズボタンが押せないというものです。
巻き上げてから少し時間を置くと切れます。
これは、
巻き上げないとレリーズが押せないようにしている機構が、
巻き上げてもすぐには解除されないということです。
そこでレリーズを解除させるカムを分解してみると・・・


イメージ 1


古いグリスが多量にべったり・・・

気温が下がるとグリスの粘度が上がってしまい、
解除されたカムの動きが粘ってしまうのです。
そもそもグリスの付け過ぎです。

遮光板を動かすギアの方もグリスがベトベトで、
遮光板がゆっくりしか動きません。

イメージ 2



精密機械というものは、
グリスをたくさん塗れば良いというものではありません。
かえって細かな物の動きを阻害してしまいます。
このカメラは以前オーバーホールを受けたようで、
結構細かいところまで分解してグリスを入れてありますが、
それが原因で故障しては意味がありません。
綺麗に洗って新しいグリスを「程良く」塗っておきました。



さてさて、
明日からは仕事以上に面倒な「大掃除」です。
特に「窓ガラス拭き」は、
いつもやっているレンズクリーニングと同じで嫌いです。
綺麗に拭き上げたと思っても、
裏から見ると拭きムラがぁ~!
・・・ってね。







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