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Channel: カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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仙丈ケ岳登山 その2

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南アルプス・仙丈ケ岳に登る日がやって来ました。
 
 
 
いつもながら、山の朝は早い。
まだ暗いうちから起き出して出発の準備をする人達がいます。
しかし相変わらず声が大きい。
寝てる人も多いので気を使って欲しいと思います。
 
で、私達が北沢峠のテン場で起床したのは朝5時。
外を見ると、雲は多いながら青空も見えるまずまずの天気。
簡単な朝食を食べて6時過ぎに出発しました。
 
 
今日は北沢峠から大平小屋まで行って「藪沢新道」で登ります。
このコースは沢沿いに登るので、樹林帯を登るコースより好きなコースです。
まずは15分ほど下って大平小屋の前を通り、藪沢新道に入ります。
そこからしばらくは南アルプスらしい樹林帯を登って行きます。
 
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1時間ほど登って最初の休憩。
今回のエネルギーチャージは「スポーツようかん」
 
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これひとつで171Kカロリー!(^^)
 
 
 
 
しばらく急登を頑張ると藪沢に出ます。
今年の藪沢は雪渓が多く、登山道が開通したのは3日前でした。
このルートで登りたい事もあって前回延期にしたのです。
 
スノーリッジの前を丸太で渡る場所があってチョッと緊張します。
 
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しばらくは藪沢沿いに雪渓の上や脇を登って行きます。
 
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途中、いくつか藪沢に流れ込む大きな滝がありとてもきれいですが、
雪渓で冷やされた空気で霧が掛かってしまいました。
 
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単焦点さん、滝ですよ~
 
 
 
 
沢筋をどんどん登って行きます。
振り向くと、雲の間から甲斐駒ケ岳が姿を見せました。
いつ見てもカッコイイ山です。
 
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頑張って沢を登って行くと、
樹林帯コースとの分岐があり、そこからは沢を離れます。
少し登ると、そこには「馬の背ヒュッテ」が建っています。
ここで休憩&トイレタイム。
 
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この小屋は初めての登山で泊まった山小屋でしたが、
1枚の布団に3人寝るという超ぎゅうぎゅう詰めで眠る事が出来ませんでした。
それ以来、テントを買って山に行くようになりました。
場所的に便利な場所にあるにも関らず収容人数が少ないので、
きっと今でも混雑しているのでしょうね。
 
以前は馬の背ヒュッテの周辺はお花畑だったのですが、
近年、温暖化で上まで登ってくる鹿が高山植物を食べてしまう「食害」が進み、
以前のようなきれいなお花畑は無くなってしまっていました。
鹿避けネットで囲っていますが、まだまだ以前のようには復活していません。
 
 
 
馬の背ヒュッテを出てしばらく登ると森林限界を越えます。
仙丈ケ岳がど~んと見えて気持ちも高ぶってきます。
 
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ここからは仙丈ケ岳のカール(氷河が削った凹地形)を目指して登って行きます。
展望も良く高山植物もきれいで、気持ち良く登ることが出来ます。
 
 
カールの入り口まで登り着くと、そこには仙丈小屋が建っています。
ここまで来れば頂上はもう一息。
 
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しかもこの小屋では、至高のひと時を過ごす事が!
 
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    カキーンと冷えています!                 甘くて美味しかった~!
         
 
                     
展望も良いし、
なんかもう、頂上なんていいからここにずっといた~い!
・・・って気持になりました。
いつかはこの小屋にも泊まってみたいですね。
 
 
 
ちょっとゆっくりしてしまったので、
いざ頂上へ向かってGO!
カールを登り詰めると気持の良い雲上の稜線歩きです。
 
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そして登り始めてから約5時間半、
(ビールを飲む等、休憩を含む)
ついに頂上に到着!
 
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雲があって下界や周辺の山は見えませんでしたが、
頂上は晴れていて幸運な登頂でした。
 
 
 
頂上は人が多くてゆっくり出来ないので、
記念写真を撮って早々に出発しました。
これからはカールの淵に沿って小仙丈岳まで歩きます。
これも気持の良い稜線歩きです。
 
振り向くと、
今まで歩いてきた雄大な仙丈カールが大迫力でした。
 
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途中、雷鳥の親子を見掛けました。
カメラを動画に切り替えて、
チョコチョコ歩くかわいい雷鳥の子を撮ってみました。
 
 
 
 
 
 
カールをぐるりと回って小仙丈岳に着くと、
ここからは一気に北沢峠まで標高差1000mを下降して行きます。
前回はこの下りで膝を痛めてしまいました。
ほぼ同じ傾斜でずっと展望の無い樹林帯を2時間以上降りて行くので、
精神的にも飽きてきて辛いのです。
 
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また下りはゆっくりと降りる方が筋肉を使うので、
つい早足になってしまい膝に負担が掛かってしまいます。
今回も2合目より先で膝に違和感を感じたのですが、
どうにか北沢峠まで持ってくれました。
 
 
 
テン場に着くと、土曜日なのでテントがたくさん増えていました。
これは一段下がった遠い場所のテン場ですが、結構いっぱいでした。
横の沢にビールを冷やす事が出来て便利。(^^)
 
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今日の夕食は疲れているので、「お湯を注ぐだけのカレー」です。
 
 
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服部さん推奨 (^^)
 
 
山用品屋で売っていたので買ってみましたが、
う~ん、とろみが無くて具も少なく、スープカレーみたいでした。
そのくせ結構辛い!
でも疲れた体には、辛いカレーが食欲を進めました。
妻がオクラを茹でて食物繊維も摂取しました。
 
 
 
さてさて、今日は無事に登れたし疲れているので、
8時には早めの就寝。
 
・・・と思ったら、
後ろで遅くまで飲んでいたパーティーが何やら騒がしい。
どうも「○池さん」がトイレに行ったっきり帰って来ないと。
トイレは探したし、どこへ消えたのかと真っ暗の中を探し回っています。
「○池さ~ん!」と叫ぶ声やヘッドランプの明かりがまぶしくて眠れません。
そもそも○池さんはどこへ行ったのか気になってしまいます。
 
小一時間ほどしたら「いたぞ~」との声。
途中で雨も降ったし、○池さんはどこかで倒れていたのか?
救急車は来れないし夜はヘリも飛べないぞ、と思っていたら、
○池さんが自力で戻ってきた模様。
しかも「何で俺がここで寝なきゃいけないんだ」とか言ってる。
飲んでる間に口喧嘩にでもなって逃げ出したのかなぁ。
でも○池さんは、真っ暗な雨の中、一体どこにいたのか私達には謎のままです。
それにしても人騒がせなパーティーでした。
 
 
 
翌日は6時半に起床。
ところがまた雨の音が・・・
ああ、濡れて重くなったテントを撤収したくないなぁ。
すぐに雨は止みましたが、テントは濡れたまま8時に撤収作業開始。
9時45分・北沢峠発のマイクロバスに乗って仙丈ケ岳を後にしました。
 
 
 
 
仙丈ケ岳は早朝出発すれば1泊2日でも行ける山ですが、
やはり2泊するとのんびり出来て良いですね。
雄大なカールがあってとても美しい山です。
でも相変わらず樹林帯の下りが長くて辛かった。
今でもチョッと足が筋肉痛です。
もう少し鍛えないと北岳には登れないな~
 
 
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