久しぶりに大好きなビトマチックⅡaが来ました。
しかもレンズはf2のウルトロン付きです!
ビトマチックというカメラは、
小型なのに等倍で明るいファインダーが魅力です。
ライカM3が出る以前の35mmカメラは、
ライカを含めファインダーが小さなカメラが多く、
ファインダーは「だいたいの目安」的なものでした。
ところがM3が出たとたん、
「これは見やすい!」ということになり、
世界中の35mmカメラのファインダーが大型化されました。
フォクトレンダーのカメラも例外ではなく、
プロミネント35などは、
「こんな小さなファインダーでノクトンのピントが合うのか」
というほど小さなファインダーだったのが、
プロミネントⅡになって突然の大型化!
でもこれでは、
いかにも後付けのようなファインダーでカッコ悪いですよね。
しかしこれと同じファインダーを小型のビトーⅡに乗せ、
連動露出計を内蔵したようなカメラがビトマチックⅡでした。
そのビトマチックⅡの追針式連動露出計を、
ファインダーの中で見れるようにしたのが、
このビトマチックⅡaです。
上カバーを開けると、
小さなボディーにファインダーの大型プリズムを乗せ、
しかも露出計も乗っているので、もうぎっしりです。
さすがメカのフォクトレンダーという感じですね。
ファインダープリズムは、
光学的ロスが無いように全てのレンズが接着されていて、
ひとつのブロックになっています。
これだけでも結構な重さがあります。
しかもビトマチックの鏡筒の中身は真鍮の塊。
上カバーは鉄製だし裏蓋もプレスじゃない。
だから重~い!
今回来た固体は、
シャッターが粘っていて巻上げも非常に重い。
距離計も少し雲っていました。
そうなると全てオーバーホールです。
シャッターを開けて見ると、
隙間に虫さんのさんのサナギが・・・ ![]()

孵化した虫さんは何処に?
相変わらず、
いろいろ外さないとシャッターが出てこないカメラですが、
好きなカメラだと、少々面倒なことでも苦になりません。
オーバーホールが終わると、巻き上げも軽くなりました。
普通のビトマチックⅡaには、
50mm/f2.8のカラースコパーが付いています。
カラースコパーはとてもシャープなレンズですが、
この固体は、少数ある50mm/f2のウルトロン付きでした。
ウルトロンと言えばビテッサなどが有名ですが、
このウルトロンはビハインドシャッター用に再設計されていて、
とても良く写る素晴らしいレンズです。
ビトマチックⅡaはこの後、
シャッター速度と絞りまでファインダーで見える
Ⅱb型になります。(ウルトロン付きはⅢb)
その後は露出計の受光部がCDSになったⅡCSが出て終わります。
しかし私は、デザイン的にこのⅡaが一番好きですね。
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