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Channel: カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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OLYMPUS E-M1

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新しいデジタルカメラを買いました。
 
 
オリンパスOM-Dシリーズの「E-M1」です。
 
 
イメージ 2
 
 
 
 
いろいろ悩んだあげくの機種選択でした。なぜ最終的にこのカメラを選んだかというと、まず、サブ機にパナソニックのG5を使っていて、EVF(液晶ビューファインダー)がとても便利だったことがあります。鉄道写真を撮る時には、シャッターチャンスは一度きりなので、露出や設定を変えて何枚か撮るということが出来ません。そこで、目的の列車の前に走って来る列車で試し撮りをし、その画像を背面液晶で見て露出は合っているか、このシャッター速度でブレてないか等を確認します。ところが最近老眼が進み、背面液晶が見辛くなっています。
 
しかしEVFが付いているカメラだと、撮影後の画像をファインダーの中で見る事が出来ます。明るい外でも影響は無いし、大きく見えてとても便利でした。またEVFは、露出補正やホワイトバランスを変更すると、補正がそのままEVFの画像に反映されるので、撮る前から撮った後と同じ画像を見ることができ、非常に便利です。特に逆光や夜景などで補正値が分かり辛い時は、いちいち撮ってみなくてもEVFに映し出されている画像を見ながら補正すれば良いので大変便利です。先日載せた小湊鉄道の駅の夜景も、EVFを見ながら露出補正して撮ったので、簡単に綺麗に撮る事が出来ました。
 
 
 
 
 
また撮り鉄の時は、列車が来る位置に予めピントを合わせておく「置きピン」をすることがあるのですが、最近の一眼レフでは、ファインダーでピント合わせをするのは至難の技です。スポットAFにしてピントを合わせてからマニュアルに切り替える方法もありますが、本当にそこにピントが合っているのか不安になります。最近の一眼レフはライブビューが出来るので、ライブビューで画面を拡大してピント合わせをする事もできますが、やはり老眼だと背面液晶が見辛いのです。しかしEVFだと、レンズをマニュアルに切り替えてピントリングを動かすと、自動的にEVFが拡大モードになり、ファインダー内で部分的に大きく拡大された画像を見ながらピント合わせをする事ができ、これが大変便利です。
 
 
またミラーレスは、AFエリアが全面にあります。E-M1は、キヤノン7DmarkⅡも凌駕する81点全面AFですから、画面の端近くに列車が来てもAFでピントを合わすことができます。まあ、AF性能自体は7Dには全く適わないと思いますが。
 
 
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フルサイズ機が手頃な価格になって行く中で、センサーの小さなカメラにするには少し抵抗がありましたが、G5を使ってその画質の良さは確認済みですし、センサーが小さい分、焦点距離が短くなり、被写界深度が深くなるので鉄道写真向きだと思ったのです。
 
ルミックスG5も、シャッターチャンスを逃がす液晶画面の僅かな表示遅れさえ無ければ、撮り鉄にも便利なのです。そうなると、マイクロフォーサーズの中でも高性能な、パナソニックの「GH4」かオリンパスの「E-M1」かになります。両機共に連写速度は申し分無く(E-M1は秒間10コマ)EVFの表示遅れも殆んどありません(EM-1で0,016秒)。ミラーレスのコントラスト式AFは一眼レフの位相式より弱いという評判も、GH4は「空間認識システム」、E-M1は「デュアルファストAF」で、特に遜色無いように思えました。
  
そこでこの2機種のどちらかということになり、ヨドバシカメラへ行って実機を操作してみました。EVFはGH4の方がきれいに見えますが、E-M1の方はプロが使用する事も考えて、なるべく自然な見え方にするために明るさやコントラストを低めに設定してあるそうです。E-M1はファインダー倍率もフルサイズ機並の大きさで見えました。AFはどちらも今まで使っていたK-5に比べると全然速くて問題無さそうでした。ただGH4は、レリーズボタンが重いのと、少し安っぽいのが少し気になりました。また4K動画を撮るつもりは無いのに、その分も価格に乗っていると思うと勿体無い気がします。 EM-1の方は、ボタン操作が多いのと、小さくてグリップがイマイチなのが気になりました。
 
 
じつは、ヨドバシに行ってみてキヤノン70Dも気になり始めました。操作してみるとAFが非常に速い。AFセンサーも全てクロスなので魅力的でした。ただボディーが非常に安っぽいことと、価格.comのページに各社の中級標準ズームの撮り比べ記事があり、その中に私が一番気になる「画面の隅」の撮り比べがあり、E-M1用のキットレンズは、キヤノンのレンズよりも端までシャープで、その高解像が評価されていました。
 
 
 
またオリンパスのE-M1のHPには、四隅まで高画質を売りにしたページがあり、そこではなんとフルサイズ機まで比較に出してくるというものでした。
 
 
イメージ 1
 (オリンパスのHPより)
 
 
 これはレンズによって違いが大きいと思うのですが、こうやって比較画像を出すからには、レンズも端までシャープなのだと思いました。
 
 
実機とこれらの記事や雑誌、本を見ながら悩んだあげく、オリンパスEM-1を選びました。E-M1はプロも使っていてプロサービスがあるのも、何となく安心な気もしました。私の好きな動物写真家、岩合光昭さんのメインカメラでもあります。
 
 
 
 
オリンパスのカメラは、昔、仕事でOM-2SPを使って以来です。
そして私が初めて使った一眼レフも「オリンパス OM-1」でした。
 
 
イメージ 3
 
 
こうやって比べてみると、EM-1は、フィルムカメラのOMシリーズを意識してデザインされたのが良く分かります。流線型が主流のデジタル一眼の中で、角ばったデザインは珍しいですね。OM-4と並べれば、もっと良く似ているはずです。
 
 
巻き戻しノブも付いてるし!
 
イメージ 4
 
 
プロも使うフラグシップ機なので、
こういうデザイン的なお遊びはいらないですね。
 
 
 
 
E-M1は、先日の上越線のSL撮影に持って行きました。ペンタックスK-5と一緒に持って行き、撮り比べもしてみました。どちらのカメラも簡易防水仕様でマイナス10℃までの作動保証のカメラなので、雪の中の撮影では安心して使えました。
 
 
撮影結果や使用感などは、次に書きます。
 
 
 
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