アルパのピントがずれているという修理を請けました。
無限にするとピントが行き過ぎてしまいます。
オーバーインフですね。
レンズを付けてオートコリメーターで見ると、
カメラのフランジバックは合っています。
そうなるとファインダーのスクリーン位置がずれているのでしょう。
アルパのスクリーンはショックでずれやすいのです。
そこで上カバーを開けて
スクリーンの位置を調整するアジャスターを回そうとしたら、
すでにアジャスターはいっぱいまで回されています。
ええっ？？
あとは反射ミラーの位置がずれているとしか考えられません。
そこで反射ミラーを良く見てみると、
ミラーを止めているストッパーが見当たりません。
ミラーのストッパー
そこでミラーの裏側を覗いてみたら、
ミラーはなんと接着剤で止められていました。
しかもミラーの前部が浮いて斜めになっている･･･
どういう訳かミラーを止める金具を無くしてしまい、
仕方なく接着剤で止めたのですが、
接着剤が乾く間にミラーの前が浮いてきたようです。
これではミラーが斜めになってピントが合いません。
こうなると、
接着剤を剥がしてミラーを付け直さなければいけません。
ミラーを剥がしてみると、
これでもか！というほど接着剤が付けられていました。
接着剤が乾いてからミラーが斜めなのに気が付き、
スクリーンの位置で補正しようとしたけど、
アジャスターをいっぱいに回しても間に合わなかったようです。
台座の接着剤をきれいに剥がしたあと、
ミラーをストッパーで止めるとチャンとピントが来ました。
いつもながら、
前の修理の尻拭いは面倒ですね。
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